BCP、BCPと叫ばれてずっとこの方、セミナーは開かれども具体的なモノが見れない。
とお考えの方は多いと思います。

BCP策定にあたっては、サンプルで理解するのがよいですが、BCPそのものを見たことがない人がほとんどじゃないでしょうか。
とっても気持ちが悪いですね。

なぜBCPがサンプルとして提供されないかというと、それはBCPがビジネスノウハウだからです。

ビジネスには、理念や事業ドメイン、大枠の戦略や戦術の一部など、公開してもいいものや、公開すべきもの(IRやCSRなど)があります。
しかし、企業として収益をあげる根幹は、このビジネスノウハウです。

もちろん、お見せしていいレベルのBCPはあります。でも、それはとても一般的なことばかりが書いてあって、きっと見ても面白くないでしょう。国や県が出しているサンプルレベルです。面白くないのは具体性に欠けるからです。

本当に作りこまれたBCPは、他社には見せられないものです。
特に中核事業を真剣に絞り込んだ企業様などは、
こちらの顧客は非常に重要なので、絶対に供給をとめてはいけない。
(裏返すと、あちらのお客は重要な顧客ではないので、断腸の思いで供給を止めることもやむを得ない)
等の内容も含まれます。当然に文書化されていませんが認識として社員に展開されます。

しかも、もしこれらのBCPを具体的に見ることができても、他社のものだと自社と状況が異なるためピンと来ません。

「なぜ、そういう方策を取ることにしたのか?」という疑問はその会社の取引状況や背景を知らなければわかりません。

BCPはまた、その会社の経営戦略とも言えます。

方針として、1.いのちを守る。2.顧客を守る。3.地域を守る。が一般的な方針ですが、いのちの守り方、顧客の守り方、地域の守り方はそれぞれ具体的な方法があって、その具体的な方法にはそれぞれの理由があります。
その「理由」の部分が経営戦略の一部です。

大地震が起きたら、スーパーの場合は、すぐに仮設店舗をたちあげて、時には無料で食材を配布ことをしますが、もちろんそれは地域を守るためではありますが、地域に信頼され続ける、ひいては、将来の売上を守るということです。できれば他社に先んじてこれが出来れば、信頼感はググっとアップですね。
わかりやすい例で申し訳ないですが、社会貢献に並行して、企業には競争戦略があります。
BCPは競争戦略に大きく貢献するものですから、当然にそれは経営戦略と密着しています。


チキンラーメン号は、阪神大震災の頃から、素早いですね。
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