知らないと損をする!技術開発関連の助成金の獲得法

名古屋市志段味のサイエンス交流プラザインキュベーションルームのインキュベーションマネージャとして、以下のセミナーを主催しました。
定員を超える人数の皆様にも来て頂きました。
相談は、特に戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)の相談が多いようです。急遽、サポインに詳しい名古屋産業振興公社の研究推進部も応援してくれました。
また、資金繰りの相談に関しては、新事業支援センター所属で名古屋市小規模事業金融公社の方も応援してくれました。


■セミナー in なごやサイエンスパーク
~知らないと損をする!技術開発関連の助成金の獲得法~
今回は技術開発関連の補助金や助成金にはどのようなものがあるのか、そしてその申請書の書き方はどうすればよいのか、そのポイントをお伝えしました。セミナー終了後には、無料相談会も実施しました。
対象:これから新しく技術に関するビジネスを始めたい、技術開発を進めたいと考えている企業関係者・学生および一般の方
日時:平成23年2月21日(月)14時30分~16時30分
場所:なごやサイエンスパークサイエンス交流プラザ大会議室
[→詳細はこちら]

知らないと損をする!技術開発関連の助成金の獲得法

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大盛況のうちに終了しました!
助成金セミナー

★セミナーのポイント

通る申請書とは。

 研究開発のゴールまでのプロセスがはっきりと見えていること。
 できるだけ具体的に書いて、成功する可能性が高そうなことを示すこと。(やってみなければわからないでは×)
 
 開発の結果、ビジネスもうまくいくこと。
 市場の声をよく聞いていること。製品に差別化要素がしっかりあって、それを維持できること。

 実行する体制がしっかりしている。
 →研究者、スタッフ、外部の協力者、資金調達、パートナーのフォーメーションがしっかりしている。


相変わらず、時間が足りない。10分オーバーでお叱りも。
時間を増やして欲しいという声もあるので、これからは13:30開始の3時間コースで実施したいと思います。

チャレンジ!

この記事は、東海ブレインネット発行の「社長さんの知恵袋」に投稿された記事です。

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社長さんの知恵袋を読んでいらっしゃるみなさま、はじめまして。
中小企業診断士の細谷宏(ほそやひろし)と申します。
今回、初めてコラムを書かせていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。

年末年始は社長様たちにとっては、興味深いニュースが多かったのではないでしょうか。
特に年末に行われた衆院選で自民が大勝し、右肩上がりだった株価がさらに値上がりして今となっては11,000円に届く勢いです。
安倍政権が誕生してから大型補正予算の方針が発表され、年越しはこの予算配分に数々のうわさが飛び交い、私がこのメルマガを書いている1月15日夜には13兆円の補正予算が決定しました。過去最大級だそうです。

メディアには「高まる国債依存」や「バラまき」、「金額ありき」などと二言目にはネガティブに書いてあったりしますが、補正予算は直接的に間接的にも国費を必要な課題に投資しよう!ということなのですから決まった以上、まずそれはさておいて、その補正予算を「それを有効的に使うにはどうしたらよいか」ということをポジティブに考えることのほうが重要だと思います。
「復興予算は建設業の人手不足で効果は限定的だ」という話をする人もいますが、これはメディアがそれを発言した人の姿を正確に映しているとは思えません。それだけを前面にだして、新聞の見出しにして、なんの効果があるというのでしょう。それで復興が進むのでしょうか。それで日本は国際競争力がつくのでしょうか。大事なのは、「ではどうしたらよいか」の部分ではないでしょうか。

あとになって「バラまき」と言われるのは、予算を使って成果が出せないときです。
成果を出さなかったときにメディア批判されるのは政府ですが、政府はお金を出す立場であって、本当の責任は、実際にそのお金を使う人たちにあるのじゃないかと思ったりするわけです。

リーマンショック後に、大きな補正予算がありましたが、「バラまき」と言われました。ものづくりの補助金を使って中小製造業は設備投資を促進しましたが、それは日本にとって国際競争力の一助となるはずが、あまり効果がなかったと見られているのです。それは、補助金の審査側にも問題があるということかもしれませんが、そもそもその予算を使って設備投資をした企業側に、これを使って技術立国日本がプライドを持って国際社会の中で戦っていくための基盤となるんだ!!という気概があったのでしょうか。

ですから「有効的に使う方法」、ココを頭を振り絞って、知恵出して、考えましょう。

予算は国策に従って出るのですから、「国策を実現するために有効に使う」ということです。そのためには、国策を十分に理解して取り組むということがポイントになりますね。3.1兆円の「成長による富の創出」について話しますと、世界の中で日本が出来ることを考えて、その役割を十分に発揮することが求められています。アジアの国々ができることを日本国内でやっても将来はありませんよね。

安易な設備投資と人員雇用では、世界に求められている日本の役割を実現することはできません。今までよりも、もうちょっと、もう一歩、マーケティングや技術開発に取り組む必要があります。企業内に知恵がこれ以上無いなら、異業種連携、産学連携、専門家の活用と、まだまだ取り組んでいないことに取り組んでいきましょう。

ベンチャーは儲からない時代になってしまいましたが、それでもベンチャーへの投資を行っていくと国は言っています。言葉を裏返せば、イノベーションはベンチャー以外には期待できないと言っているのかもしれません。大企業も中小企業もイノベーションを起こせるんだ!という風になって欲しいです。組織的なことが問題なのであれば、中小企業だってスピンアウト/スピンオフベンチャー制度のようなものを導入して、チャレンジ環境を作って欲しいです。

「そんなお金ないよ」という声が聞こえてきそうですが、いやいや、国が5兆の借金を増やしてまでチャレンジすると言っているのですから、私たちも、虎穴に入るような勇気をもってチャレンジすることが、求められているのではないでしょうか。