コンサルのアドバイスについて

「中小企業診断士の細谷です。」と自己紹介すると、「うちのお店はどうですか?」「うちの工場はコンサルタント目線でどうですか?」「なにか悪いところありませんか?」とお訊ねされることが多いです。
そういったお訊ねを受けて、私たちは「あれはこうした方がいい」「これはこうした方がいい」なんて言えません。頼りにされたりするのは恐縮するやらありがたいやらというのもあり、上から目線でいろいろな指摘もできないというのもありますが、まずそもそも、社長さんが自分の会社を「どうありたいか」ということを聞いていないので、お答えすることが出来ないのです。
 
この「どうありたいか」というのがとても大事です。

年収が少なくてもで十分幸せだと思っている人に「もっと工夫してもっと働いた方がいい」とか言うことは、まったくもって大きなお世話ですし、タバコが大好きな人に、タバコをやめたほうがいいっていう人もそれはアドバイスではないですね。

もちろん、十分な信頼関係でつながっている方にはこちらもその人がどうありたいかを聞いていたり推測できていたりしますから、ご意見することも出来ますが、やっぱり「どうありたいか」を説明していただけたらありがたいですし、自分もどうありたいかを簡潔に説明できるようになりたいです。